【コラム】デング熱ってどんな病気?

こんにちは。カエデファミリークリニックです。

 

シラチャもすっかり雨季に入りましたね。

梅雨ように一日中シトシト雨が降るということはありませんが、道路の冠水や排水されるはずの側溝から水が逆流していたりと、日本ではなかなか見ることがない光景に出会います。

大雨の後、水捌けの悪い場所では様々な感染症の危険性があります。

(タイで気をつけたい感染症:レプトスピラ類鼻ついてはこちらから)

 

水が溜まる場所には蚊も発生しやすい。

そこで今回は蚊が媒介する感染症についてです。

 

タイでも感染例の多いデング熱について

  • どんな病気なのか、
  • どんな症状が出るのか
  • 治療方法  

の3つに分けてお伝えいたします。

 

【どんな病気なの?】

蚊によって感染します。

飛沫感染などの人から人への直接的な感染はありません。

ウイルスを持った蚊に刺されることで感染します。ウイルスを媒介するのは日本ではヤブ蚊と呼ばれるネッタイシマカやヒトスジシマカ。残念ながら今の所予防薬はありません。

 

【どんな症状が出るの?】

 

急な高熱強い関節痛が見られます。鼻水や咳の症状はあまり見られません。

初期症状はインフルエンザと間違えることが多いため、まずインフルエンザ検査を行い、陰性だった場合にデング熱の検査をすることが多いです。

検査は血液検査です。

 

感染しても80%の人が発症しないと言われています。

発症リスクが低いといってもウイルスを保持していることには変わりません。

症状の出ていない感染者Aさんから血を吸った蚊がBさんの血を吸って、Bさんが発症することも十分にありえます。

感染を広げないためにも予防はしっかりしましょう。

デング熱のウイルスは4種類あると言われており、同型のウイルスに感染すると2度目以降は重症化する可能性が高くなります。

 

【治療法はあるの?】

 

デング熱、チクングニアには残念ながら特効薬はありません

治療は解熱・鎮痛剤による症状を和らげる形で行われます。

但し血小板の減少により、出血を起こしやすい状態にあるため使用できるお薬も限られて来ます。

解熱・鎮痛薬としてよく使われるイブプロフェン系・アスピリン系のお薬は使用できません。アセトアミノフェン系の解熱剤で熱を下げていきます。

デング熱の疑い・デング熱と診断された場合は胃や口内からの出血がないか確認するため、赤い食べ物(ビーツ・トマト・トマト製品・ザクロなど)は控えていただく様にご案内しています。

また治癒が認められるまでは原則毎日の血液検査が必要になります。

 

 

【最後に】

日本では耳慣れない『デング熱』ですが、タイでは毎年多くの感染者が出ています。

しかも高熱、強い関節痛、頭痛に嘔吐となかなかに大変な症状のオンパレードです。

特効薬もワクチンもありませんので蚊に刺されない様予防するのが一番です。

次回は「蚊対策」についてお知らせいたしますので、合わせてお読みください。

 

万が一、感染の疑いがある場合は当院でも血液検査ができますのでお気軽にお問い合わせください。

早めの治療で早めに元気を取り戻しましょう!