「さじ加減が大事」
高齢者ならではの医療があるのですよ、というお話です。
例としては、よく知られた糖尿病があります。
若い世代では、将来的な合併症を予防するため、血糖値を厳しくコントロールします。
健康診断で目にする「HbA1c」を目標値以下にするよう、薬を増やしていきます。
一方、高齢者では事情が変わります。
厳しい糖尿病治療は、ときに転倒や意識障害につながることがあります。
そのため、高齢者では血糖値を下げすぎない、控えめな治療が推奨されています。
患者さんの状態を見極めながら、
あえて薬を増やさない。
あえて踏み込まない。
時にはそんな勇気も必要です。
この原稿は、
少し踏み込んだ気がして寝かせていたら、一か月が経っていました。